乳腺外科

はじめに

乳癌は、罹患率において女性の癌の第一位であるとともに30〜40歳代女性の癌による死亡者数でも最も多く、今後益々増加傾向にあります。このような状況下、現在大きく不足している乳腺専門医を千葉県レジデント制度において積極的に養成し、県民にたいしてより質の高い乳癌医療を提供することを目的とします。乳腺専門医は、学会認定医制度協議会の定める基本的診療科の認定医または専門医であることが条件であり、当レジデント制度では外科専門医を取得したまたは今後取得予定の医師を乳腺専門医シニアレジデントとして募集します。ただし、外科専門医ジュニアレジデント3年目終了時点で日本乳癌学会認定医資格を2年以内に取得可能であることが望ましい。

専門医資格取得の要件

日本乳癌学会認定医の申請資格

  • 日本国の医師免許を有すること
  • 学会認定医制度協議会の定める基本領域診療科の認定医または専門医であること
  • 継続4年以上日本乳癌学会会員であること
  • 臨床研修終了後、認定施設において通算2年以上の修練を行っていること
  • 研修実績、20点以上

日本乳癌学会専門医の申請資格

  • 日本国の医師免許を有すること
  • 日本乳癌学会の認定医であること
  • 継続5年以上日本乳癌学会会員であること
  • 臨床研修終了後、認定施設において通算5年以上の修練を行っていること
  • 研究業績、30点以上
  • (詳しくは日本乳癌学会ホームページへ)

カリキュラムの概要

研修は日本乳癌学会認定医・専門医修練カリキュラムに則って行い、3年間で乳腺専門医申請資格を取得するのに十分な臨床実績および研究業績を得ることが可能です。研修予定は概ね以下の如くです。

1年目
基本的事項として乳腺の病理、バイオロジー、疫学、診断(特にマンモグラムの読影、乳腺エコー、細胞診、針生検の手技)をマスターする。 専門医の手術の助手及び専門医の指導のもとで乳癌及び良性腫瘍の手術を100例程度経験する。 マンモグラフィ検診精度管理中央委員会が主催または共催するマンモグラフィ講習会を受講し、マンモグラフィ読影試験にてB判定以上の資格を取得する。 研究業績として関連学会での研究発表(3点)1題以上。

2年目
一年目のカリキュラムを継続しながら、乳房MDCTやMRIの読影を修得する。外来診療を担当し、初診患者の診断及び再発症例の診療を行ない乳癌の系統的治療体系を修得する。手術や病状についてのインフォームドコンセントの基本的技術も修得する。 手術を最低80例術者として経験する。 研究業績として乳癌学会(4点)の他、関連学会での研究発表計2題以上。筆頭論文(和文6点、欧文10点)一編以上。

3年目
外来診療を独立して行い初診及び再発患者を診療する他、緩和・終末期医療を担当する。 初発患者及び再発患者の主治医となり化学療法、内分泌療法を計画し実施する。 手術は、術者80例程度の他、研修医を指導できるよう第一助手として多数経験する。 下記関連施設において集団検診およびその精密検査の研修を週半日程度半年間行い、中でもマンモトーム生検の手技を修得する。 臨床試験の分担医師として試験に参加し、臨床試験の意義を理解する。 研究業績として乳癌学会の他、関連学会での研究発表計2題以上。筆頭論文一編以上。

修練施設名

症例数

新規患者数
原発性乳癌 369
乳癌術後 37
乳腺症 96
良性腫瘍 69
その他 25
合計 596
(数値は2009年度実績値)

手術件数
原発性乳癌 346
再発 9
良性腫瘍 6
その他 13
合計 374
(数値は2009年度実績値)

乳癌手術術式(乳房)
乳房切除 147
乳房温存 222
ラジオ波熱凝固療法 5
合計 374
(数値は2009年度実績値)

乳癌手術術式(腋窩)
センチネルリンパ節生検(SNB)のみ 233
SNB→腋窩郭清 33
腋窩郭清 94
腋窩検索せず 14
合計 374
(数値は2009年度実績値)

カリキュラム責任者(#)および指導医

千葉県がんセンター乳腺外科部長: 山本尚人(#)

日本外科学会:

認定医、専門医、指導医

日本乳癌学会: 認定医、専門医、評議員
日本臨床細胞学会: 専門医、指導医
日本癌治療学会: 臨床試験登録医
マンモグラフィ検診精度管理中央委員会: 認定読影医、講師

ちば県民保健予防財団総合健診センター乳腺科部長: 橋本秀行

日本外科学会:

認定医、専門医、

日本乳癌学会: 認定医、専門医、評議員
日本乳癌検診学会: 評議員
マンモグラフィ検診精度管理中央委員会: 認定読影医、講師
日本超音波医学会: 専門医、指導医
日本乳腺甲状腺超音波診断会議: 理事


▲ページTOPに戻る